日本語ができない韓国人営業社員たち
こんにちは、韓国にて現地採用で働いているキュキュキュです。
お題にもある内容について、少し長くなりますがお付き合いいただければ幸いでございます。ちょっと愚痴になってしまいすみません。。。
- 日本語のできない営業部長!?
- 日系企業が韓国(海外)に進出した目的
- 通訳を入れた会議では、時間が2倍以上かかる
- 通訳をしている人の時間と成長機会を奪っている
- 意図しない誤訳、営業職員による責任回避
- 日本語の勉強をさせることを諦める日本人上司
日本語のできない営業部長!?
見出しのとおりなのですが、私が現在所属している日系企業で勤務する韓国人営業社員たちは、部長を始めなんと、日本語ができません。。。
日系企業で働く営業社員らが、しかも営業部長が「日本語ができません」なんて聞いたことありますか?
少なくとも私はありません。
日々の業務に日本語が必要なければ、使えずともそれほど問題はありません。
しかし彼らの直属の上司、及び社長は日本人なのです。彼らは韓国語ができません。
そのため、職員は口頭、文章での日本語が必須なのです。
(なお私は日本語のできない韓国人営業よりは下の職位です。)
アメリカ企業や韓国企業で働いている日本人営業社員が「私は英語(韓国語)ができません。でも営業社員です」と主張したらどうでしょう?その企業に入社すらできません。
履歴書応募の時点で門前払いです。
日系企業が韓国(海外)に進出した目的
韓国(海外)へ進出してきた理由は他でもなく、カネを稼ぐことです。
当たり前ですが、ボランティアではありません。
現地(韓国)市場を攻略するためには、現地の情報を熟知している
現地人営業職員と、日本人駐在員とは(当たり前ですが)日本語で情報を
交換し、拡販する必要があります。
状況本社へと報告をし、必要ならば本社勤務の職員に現地へ
足を運んでいただくことも必要です。
しかし、日本語を話せないということは、日本人駐在員とコミュニケーションができず進出してきた目的を果たせていないと言っても過言ではありません。
(なお日本本社から派遣されてきた職員をいわゆる駐在員と言います。)
通訳を入れた会議では、時間が2倍以上かかる
ではどのようにして日々の業務を行っているかというと、日本語ができる他部署の韓国人スタッフかもしくは私を引っ張ってきて通訳翻訳を丸投げしてるのです。
勿論私たちは、自分自身の仕事がありますので、通翻訳を追加でしている格好です。
(サムスンのような大企業なら通訳専門職員はいますが、私たちは零細企業ですので… )
日本人同士が日本語で進行する会議でも、予定時間をオーバーするのは日常茶飯事です。ただでさえ時間がかかるのに、それを通訳を介してやるので会議時間は2倍、またはそれ以上かかってしまいます。
なお日本人Aさんと韓国人営業Bさんの間に入る他部署の通訳Cさん達は、営業部ではありませんので、会議の内容背景をわからず、何度も「え、どういうことですか?」と
聞き返してしまいます。
結果、会議時間がかかってしまい、しかもAさんBさんはイライラしだします。
(Cさんの立場となる人はAさんCさんよりも下。)
ちなみに持論ですが、通訳の成否は語学能力ではなく、業界・製品知識などの会議内容をいかに理解しているかによると思います。
通訳をしている人の時間と成長機会を奪っている
営業をしている方ならご存知かと思いますが 、自社の製品については、
顧客とのミーティングで顧客から学ぶことが多いのです。
実は自社の製品以外にも、製品が誰の手によりどの機械に装着されるのか、
どの頻度で使用され耐久性がどれくらいなのか、
また人脈などの業界知識などは顧客から得られます。
もし技術的クレームをもらえれば、その場で対処できない場合は、一度会社へ持ち帰り
上司先輩後輩、また関連部署に聞けば解決できる場合がありますし、その際に自身が知らなかったスキルを学ぶことができます。
なので私は外勤が大好きなのですが、自社の通訳翻訳に 時間を取られると
顧客に会えず、自身の成長の機会が奪われてしまうのです。
私はこれが一番苦痛。。。
意図しない誤訳、営業職員による責任回避
上でも書きましたが、通訳を介すと伝言伝言伝後・・・となるので言い手や聞き手によって受け取り方が変わります。結局伝わらないこともしばしば。
(伝言ゲームで最初と最後の人の内容が変わってしまう例ですね)
結果として
「Cさん、キチンと通訳した?俺そんなこと言ってないよ」
「それはCさんの受け取り方が悪いんだよ」
これでは日本人Aさんと韓国人Bさんの間に入る通訳Cさんは
たまったものではありません。
「AさんもBも そうおっしゃったじゃないですか」と主張しても
「俺はそんなこと言っていないよ!」
と言われたらそれまで。
口頭なので証拠もありませんしね。。。
本来日本語を最も使用しなければいけない人たちのせいで
自身の本来の仕事も忙しいのに、時間も取られかつ、ミスの原因と
されてしまうのです。こんな不条理がありますでしょうか?
日本語の勉強をさせることを諦める日本人上司
私も韓国人スタッフCさんの無念さが分かるので、同じ日本人として、
日本人社長に二人での飲み会の席で直訴しました。
「社長に対して無礼かもしれませんが、少しよろしいですか?
同じ日本人としてぜひとも相談させてください。
彼らに日本語を勉強させましょう。
できなくても構いません。というか今すぐ勉強してもできるはずはないです。
語学は複利と同じですので時間がかかりますが、続ければ必ずできます。
とりあえず、年に2回あるJLPTという日本語テストは必ず受けてもらいましょう。
重要なのは、日本語が出来る出来ないではなく、勉強をさせることです。
彼らは今『日本語なんて勉強しなくても構わない』思っています
今のように勉強もしないのに出来ないのと、
勉強をしているけどできないのでは通訳をさせられている側のストレスは
全く違います。
スタートを切らせましょう。これではCさんは報われません。」
と言いました。
この社長は私を非常にかわいがってくれているで、
上のような無礼な内容でも許して下さる心の広い方です。
しかし結論から言うと、「彼らには無理だ」ということでお手上げ状態です。
むしろ下の人間が通訳翻訳して我慢してくれという立場のようです。
「申し訳ないが、キミたちは我慢してもらいたい。
もちろん、営業の彼らの評価は最低レベルだ」
とおっしゃってくれました。
そもそも何で日本語のできない営業が働いているのかという点ですが
それはまたいつか他の機会にお話しできればと思います。